廃タイヤの収集・運搬・中間処理を行う弊社は、3Rとゼロエミッション、エコファースト推進の観点から、廃タイヤを熱分解し、最終処分するという新しい事業に取り組んでまいりました。

 弊社が独自に研究開発してきた「アオキ式熱分解装置」は廃タイヤをはじめ、廃ゴムクローラ、廃工業用ゴムを原料とし、乾溜・蒸溜処理を経て軽油・重油に相当する「リサイクルオイル」「粗粒活性炭」「活性炭」「土壌改良剤」「スチール」として再生させるシステムです。  原料となる廃タイヤや廃工業用ゴムを搬入し、チップ状に粉砕する。それを乾溜機により高熱無酸素燃焼させ、発生したガスを冷却して液体化して採取する。この乾溜ガスをナフサ相当の塔頂油、灯油相当の軽質油、重油相当の重質油の3種に生成します。 さらにこれにより生じた残渣を行程を経て、ゴム炭とスチールに選別され、スチールは再利用資源に、ゴム炭は脱臭用活性炭などの粗粒活性炭に生まれ変わります。こうして、廃タイヤは捨てる部分のない付加価値の高い資源として再利用されます。

 以上のシステムは、確立に至るまで幾多の困難を乗り切ってきました。大学との共同研究などを重ね、トライ&エラーがノウハウの蓄積となりました。弊社の開発したこの「アオキ式熱分解装置」による再生事業のノウハウをより広く浸透させ、その事業活動が環境との調和を図っていく。これが、弊社の掲げている理念・目標です。

回収された粗粒活性炭 回収された活性炭 回収された土壌改良剤

回収された高質油(左)・低質油(右) 回収されたスチール
<<BACK  TOP  NEXT>>